多摩八十八ヵ所めぐり(2)ようやく始まった多摩新四国八十八ヵ所への旅。とにかく第一番札所の安養寺。その後、徒歩で第二番札所の延命寺へ

多摩八十八ヵ所めぐりを始めました。

まずは、吉祥寺にある第一番札所の安養寺かスタートするつもりでしたが、吉祥寺には四軒寺(しけんでら)と言われている4つ寺院、安養寺・光専寺・蓮乗寺・月窓寺があります。安養寺以外は多摩八十八ヵ所めぐりとは関係のないお寺ですが、せっかくなので参拝して御朱印と御首題をいただくことにしました。

光専寺→蓮乗寺と順調にめぐって御朱印と御首題をそれぞれいただきましたが、月窓寺に訪れた時間がちょうど寺務所のお昼休みで御朱印をいただくことができませんでした。
幸い安養寺が近くにあるので、いったん月窓寺を離れて、安養寺に向かうことにしました。そしてこの安養寺こそが多摩新四国八十八ヵ所霊場めぐりの第一番札所なのです。

ようやく多摩八十八ヵ所めぐりの始まりです。

第一番札所 安養寺

午後1時まで月窓寺の寺務所が閉まっているのでその間、先に安養寺に向かいます。
この安養寺こそが多摩八十八ヵ所第一番札所です。

安養寺の山門は五日市街道から少し引っ込んだところにありましたか、すぐにわかります。
赤い色の山門なのでわかりやすいですね。


▲ 安養寺の山門。手前の道が五日市街道。


▲ 山門の前でお地蔵様が迎えてくれます。

境内に入り、本堂に向かいます。境内にはだれもいません。本堂はちょっと変わった造りの建物となっていて、お寺っぽくありません。本堂は入口がしまっていて中に入ることはできないようです。残念ですが、入口の近くで読経します。


▲ 安養寺の本堂 あまりお寺っぽくないので、最初は本堂だと思わなかった(汗)

平日の昼間、吉祥寺駅に程近い場所にあるのですが境内には人は誰もいません。とても静か。落ち着いて読経できます。落ち着いた気分で読経できます。
本堂の前で読経を終えて大師堂を探しますが、どうやらこの建物が大師堂のようです。
大師堂というのは、真言宗の開祖・空海(弘法大師)を祀る堂のことです。


▲ 大師堂

四国八十八ヵ所めぐりでは、御本尊様を祀る本堂と空海(弘法大師)を祀る大師堂でそれぞれ読経します。つまり、ひとつの寺院で2回読経することになります。今回始めた多摩八十八ヵ所めぐりでも同じやり方でまわってみようと考えています。四国八十八ヵ所と同じでいいのか、多摩八十八ヵ所独自の作法があるのかわかりません。調べても今のところ答えが見つかってないので四国八十八ヵ所を参考にすることにします。

どこで御朱印をもらっていいのか境内を見て回っていると、本堂の右にある建物でいただけるようです。


▲ 寺務所。ここで御朱印をいただくことができます。

インターホンを押すと、住職らしい男性が出てきてくれました。とてもにこやかで感じのいいかたです。
「多摩八十八ヵ所の御朱印を頂きたいのですが・・」
「では、そちらで少しお待ちください」
玄関の横のソファとテーブルがある部屋に通されます。

待つこと4、5分。先ほどの住職らしい男性が現れます。
御朱印とパンフレットなどを手渡していただきました。

「ありがとうございます。失礼します」と私。
「どうかお気をつけて」と住職に言葉をかけていただきました。

これでようやく第一番札所の御朱印を入手。
ここから多摩新四国八十八ヵ所めぐりのはじまりです。

安養寺(岸養山吉祥院安養寺)
真言宗豊山派
御本尊:不動明王 
不動明王の真言
「ノウマク サンマンダバザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン」


▲ この赤い山門がいいですね。


▲ 安養寺の御朱印

多摩八十八ヵ所の御朱印は2ページになっています。
開くと、右ページが御朱印で、左ページがご詠歌が書いてあります。
基本、書置きのみ。

個人的には、このご詠歌も一緒にいただけるのが嬉しいですね。


▲ 御朱印と一緒にいただいたパンフレット

御朱印と一緒にパンフレットもいただきました。
左が安養寺のパンフレット、そして右が多摩新四国八十八ヵ所のパンフレットです。

再び月窓寺へ


▲ 月窓寺。左が本堂、右が寺務所。

無事に安養寺でご朱印をいただいた後、午後1時を回ったので吉祥寺に引き返します。
安養寺から月窓寺まで歩いて5分くらいでしょうか。

境内ではお彼岸に備えて、テントの設営など業者さんらしき人たちが作業しており、お坊さんらしき方も業者さんといろいろ話をされています。私は作業の邪魔にならないように脇を通って寺務所に向かいます。

寺務所の中に入るとすぐに年配の女性が出てきてくれました。
御朱印をいただきたい旨を伝えます。すると「明日からお彼岸で、僧侶たちが今忙しくてすぐには対応できない状態である」とのこと。「御朱印帳を預かって、何時間後かにお渡しすることはできます。と申し訳なさそうに言う。

お彼岸の直前だから忙しいんだろうな。御朱印帳を預けてしまうと、これから先に進めなくなってしまう。御朱印は今回はあきらめよう。
「こちらこそ忙しい時にお邪魔してすいません。また別な機会に参拝に参ります」と言って下月窓寺を後にしました。

ということで、月窓寺では御朱印をいただくことができませんでした。
しかし、この月窓寺を含む四軒寺はJR吉祥寺駅のすぐ近くにあるので、近いうちに再度参拝に伺って御朱印をいたたきたいと思います。

さて、今日はもう一山めぐる予定、多摩八十八ヵ所第二番札所の延命寺です。
延命寺に向かって歩き始めます。

第二番札所 延命寺

月窓寺を後にして、五日市街道を西へひたすら歩きます。
途中に、武蔵野八幡宮、西窪稲荷神社、源正寺など気になる神社仏閣がありましたが、ひとつひとつ立ち寄っていると時間がなくなってしまいます。
通りから見るだけにして延命寺をめざします。

五日市街道を歩くこと約30分、ようやく延命寺に到着です。


▲ この看板が目印

山門がないので「ここかな?」と一瞬思いますが、金剛力士像が立っているのでわかります。
正面奥に見えるのが本堂です。


▲ 延命寺には山門のような建物がなく、仁王像が立っています。

延命寺(八幡山延命寺)
真言宗智山派
御本尊:文殊菩薩
文殊菩薩のご真言「オン アラハシャ ノウ」

延命寺の境内は広々としています。
明日からお彼岸なので、境内ではお彼岸の準備をしているかと思ったらとても静か、で誰もいません。


▲ 境内は広々。

先ほど参拝した安養寺同様、ここ延命寺の本堂も、いわゆる本堂というような建築ではなくなんとなくモダンな感じがする建物です。


▲ 延命寺の本堂

さっそく読経します。本堂も大師堂も閉まっていて中に入ることはできません。もしかしたら今はオフシーズンなのかな?参拝者はだれもいないし。
参拝者が多ければ中に入ることができるのでしょうか。でも、人が多いとゆっくり参拝できないし。あっちを立てればこっちが立たない。難しいところです。


▲ 大師堂 ちょっとしたビルのようです。

では、御朱印をいただきましょう。本堂の右にある建物が寺務所になっています。インターホンを押すと若い男性の方が出てきてくれてました。


▲ こちらで御朱印がいただけます。

「多摩八十八ヵ所の御朱印をください」をお願いすると「大きいのですか?」を確認されます。
そう、いわゆる御朱印帳にいただく御朱印とちかって、多摩八十八ヵ所の御朱印はサイズが大きいのです。御朱印帳に直接記帳することはせず、紙でいただきます。見開きの構成になっていて、右側が御本尊様の御朱印で、左側にご詠歌があります。


▲ 延命寺の御朱印

そういう訳で「大きいのですか?」と確認されたのだと思います。
ほどなく先ほどの若い方が現れて御朱印をいただきました。


▲ だれもいない境内

関前八幡神社に参拝


▲ 関前八幡神社。奥に見える木の鳥居がシブイ。

延命寺で無事に参拝を終えました。三鷹駅まで歩いて戻ることにしましょう。
しかし、よく見ると延命寺の隣に神社があります。「ちょっと行ってみようか」

関前八幡神社というようです。


▲ 関前八幡神社の境内

こちらも境内には人影がありません。
社務所からは人の話し声が聞こえます。社務所には誰かいるようです。


▲ 本殿

本殿の第一印象は「白くて美しい」
屋根もきれいな形をしています。いい感じです。
さっそく参拝をします。


▲ 本殿。色も形も美しい。

とても風が強かったのですが、ゆっくり参拝できました。
あとから調べたところによると、関前八幡神社では御朱印は扱ってないようです。

ということで、ここで今日の参拝は終わりにしたいと思います。
三鷹駅まで歩いて戻りましょう。

まとめと感想

ついに多摩八十八ヵ所霊場巡りが始まりました。
第一番札所の安養寺は吉祥寺駅からすぐ近くにあると言うことと、すぐ近くに神社仏閣がかたまっているので、ついつい欲を出して色々とまわってしまい、メインであるはずの多摩八十八ヵ所巡りのスタートが遅くなってしまいました。
ちょうど正午ごろ天気が悪くなり、夕方には回復しました、しかしとても風が強く、空は晴れているのに雨が降ったりしました。

安養寺は、第一番札所であり、八十八ヶ所中一番東に位置する札所です。延命寺はそこから五日市街道を徒歩でやく30分の距離にあり、この二山が多摩八十八ヵ所中いちばん都会にある寺院なのではないかと思います。
今回参拝した二山に共通して言えるのは「参拝者が誰もいなかった」ということ。春のお彼岸の直前だったからか、平日だったからか。理由はわかりませんが、本堂や大師堂に入って中を拝見することができなかったのがちょっと残念でした。

次回につづく

スポンサーリンク
レクタングル広告 大
レクタングル広告 大

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル広告 大