「写ルンです VS デジカメ」描写の違いを徹底比較.! 「写ルンです」はこういうふうに写ルンです。(作例多数あり)

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こんにちは。いもてぃーです。

今回は「写ルンです」で撮った写真がどんな写りなのか。デジカメで撮った写真とどう違うのか比較するために「写ルンです」とデジカメで同じものを撮影してみたので紹介したいと思います。

「写ルンです」で撮った写真とデジカメで撮った写真を同時に見て解説していきます。

「写ルンです」に興味のあるかた、使ってみたいと思っているかたは参考にしてください。

まずは使うカメラの紹介

まずは使うカメラの紹介からです。

一台目はもちろん「写ルンです」です。

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今回使ったのは「写ルンです」の中のベーシックモデルの「写ルンです シンプルエース」です。

そしてもう一台、デジカメはSONYのRX100M2を使用しました。

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最新のカメラではありませんがとても良く写るデジカメなので気に入って使っています。

デジカメは複数使って撮っていますが、このブログ(写とろぐ)で使っている写真はRX100M2で撮ったものが一番多いです。

使い慣れているということもあり、今回はこのRX100M2で撮った写真と「写ルンです シンプルエース」で撮った写真を比べていきたいと思います。

「写ルンです VS  デジカメ」写真の比較

まず一枚目は順光で撮った梅です。

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二枚のうち上の写真がデジカメ(RX100M2)、下の写真が「写ルンです シンプルエース」です。

デジカメの方は鮮やかな色と高いコントラストで「これぞデジカメだ」って感じです。

青い空に色い梅の花の対比がきれいです。

一方「写ルンです」の方はデジカメと比べるとかなりコントラストが低くくて色の鮮やかさもありません。

空の色も違いますね。

あと、写真の上の左右の端、空の色が濃くなっています。

こういうのをトンネル効果といいます。

以降の写真はすべて上がデジカメで下が「写ルンです」で撮ったものです。

二枚目、逆光の空です。

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2枚とも画面の上の広い空と下の街で明るさが極端に違うため街がかなり露出アンダーになってます。

デジカメより「写ルンです」の方が黒くつぶれてますね。

黒つぶれは「写ルンです」のほうが強いようです。

3枚目、お寺

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デジカメ(上の写真)はさすがにかっちり撮れてますね。

空の青もお寺の朱色も鮮やかです。

「写ルンです」(下の写真)のほうは色褪せたような発色です。

トンネル効果が出てますね。

ただし建物の輪郭線を見ると思った以上にシャープに撮れてます。

4枚目、夕方の逆光の風景

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この2枚は比較的差がなく同じような感じですが、 「写ルンです」(下の写真)の方が空の明るいところの白飛びが多いですね。

シャドー部分も「写ルンです」(下の写真)の方が多くつぶれてます。

でも、個人的にはもっとつぶれるかと思っていたので、思ってたよりいいなと感じています。

5枚目、夕暮れの踏み切り。

肉眼で見てもかなり暗くなった夕方に撮りました。

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この2枚もハイライト・シャドーともデジカメ(上の写真)のほうがきれいに描写されてます。

「写ルンです」(下の写真)のほうがハイライトは飛んで、シャドーはつぶれています。

ただし、家などは完全にはつぶれておらず暗い中にも形を確認することができます。

6枚目、温室の中の花。

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デジカメ(上の写真)は空の青も花のピンクも鮮やかです。

「写ルンです」(下の写真)はガラス越しに当たる光の影響でコントラストの強い写真になっています。

空や花の色にはデジカメ(上の写真)のような鮮やかさはありません。

7枚目、屋外のベンチ。

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この写真に関してはあまり差がないですが、やはりデジカメ(上の写真)のほうが「写ルンです」(下の写真)より色が鮮やかです。

白飛び、黒つぶれは「写ルンです」(下の写真)のほうが強いです。

8枚目、川、遠景。

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デジカメ(上の写真)は遠景の細かいところまでカッチリ写っています。

それに比べて「写ルンです」(下の写真)は全体的にピントが甘くてボヤッとした印象があります。

川の水は色が濃いのですがそれ以外の土手や遠くの家、空などは色が薄いですね。

なんとなくノスタルジックな気持ちになります。

9枚目、夕暮れの川

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画角がかなり違ってしまいましたが同じ場所です。

この2枚も先ほどの2枚と特徴は同じです。

夕方という光量の少ない状況でもデジカメ(上の写真)はしっかり写っています。

「写ルンです」(下の写真)は描写が甘く、空は思った以上に白くなっています。

最後10枚目、ほぼ順光で撮った梅の花DSC06300FH000018

デジカメ(上の写真)は空の青、梅のピンクなどこれぞデジカメという鮮やかな色、細部までしっかり写っています。

一方「写ルンです」(下の写真)は独特の薄い青の空に色あせたようなピンクと白の梅。

梅の幹や階段上の木の影などかなり暗くなっています。

「写ルンです」のほうは色が鈍く、奥にある建物の白は飛んでいて、梅の幹は黒くつぶれてしまってます。

まとめ:「写ルンです」はこう写ルンです。

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いかがでしたでしょうか。

なんとなく「写ルンです」の描写の傾向がわかってきたのではないでしょうか。

今回の作例では風景が中心で人や動物がありませんが基本的には同様の写りになると考えられます。

というわけで「写ルンです」の描写の特徴のまとめです。

「写ルンです」はデジカメに比べると・・・

・画面全体にシャープさがない。

・色が鮮やかではない(彩度が低い)

・シャドー部がつぶれやすい。

・ハイライト部が飛びやすい。

・トンネル効果がある

・空の青が独特の色になる(作例で確認してください)

これらの特徴が相まって出来上がる写真はデジカメにはない何とも言えない味のあるものになります。こういったところが受けているんでしょうね。

人によってはどこか懐かしいようなノスタルジックな気持ちになる人もいるのではないかと思います。

補足:フラッシュの使用について

ちょっとした補足ですが、「写ルンです」は物陰などのちょっと暗いところの撮影には弱いようです。

日陰や物陰での撮影ではフラッシュを使うことをお勧めします。

デジカメではフラッシュなしでも問題ない場合でも「写ルンです」だと真っ暗に写ってしまいます。

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この写真は「写ルンです」でフラッシュを使って撮ったものです。

比較するデジカメの写真がないのですが、温室の中の木陰の暗いところで撮りました。

手前の花はフラッシュの光が当たっているので明るく写ってますが、後ろの茂みは光が届いてないのでかなり暗くなってます。

フラッシュを使わなければ手前の花も暗く写っていたと考えられます。

フラッシュを使うか使わないかを決めるのは感覚的に難しいかと思いますが、物陰で人物を撮るときは使ったほうが失敗の確率は少ないでしょう。

ではでは「写ルンです」で写真を大いに楽しみましょう。

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コメント

  1. ほぼしゅ〜 より:

    こちらでは初めまして、ほぼしゅ〜です。
    コンデジと写ルンですでこんなに違うんですね!
    暗い所は写ルンですはISOが低いのでしょうがないですけど、今見るとこういう描写は逆に新鮮で好きです!
    今度試しに使ってみます^ ^