こんにちは、いもりんです。
今回は、キャノンのIXY DIGITAL 10というオールドコンデジについてレビューしたいと思います。
なぜいきなりこんな古いデジカメを持ち出して今更レビューするかと言うと、このIXY DIGITAL 10がネットでエモい写りをすると紹介されているのを見て以来、なんだか気になってしまい、ついに入手してしまったからです。
ボディデザインも直線的なフォルムに、レンズ周りの大きなサークルがシンプルで私好みのデザインです。かっこいいなあと思います。 自分好みのデザインのカメラということで躊躇することなく入手に入れて、早速テスト撮影してみました。
テスト撮影
なんだかいい感じの写真が撮れました。彩度が低めの仕上がりを期待していたので、緑が少し鮮やかすぎるかなと思いますが、それでもイメージに近い色になりました。
ただし、ただデフォルトの撮って出しではなく、少しだけ手を加えたので、私がやったことを記していきたいと思います。
まずは、カメラの設定。
IXY DIGITAL 10は、キャノンのデジカメですが、古いものなのでピクチャースタイルもイメージコントロールもありません。 ただし、ピクチャースタイルらしきものはあるのでそれを変更します。
まず、十字キーの中央にある FUNC SET ボタンを押します。
するとメニューが表示されます。デフォルトでは「オート」になっています。
これを「オート」から「マニュアル」へ変更します。すると露出補正やホワイトバランス、測光モードが変更できるようになります。
次に、上から4番目のアイコンが写真の色味を変更できるメニューなので、これを選びます。デフォルトでは「くっきりカラー」になっているので・・・
「すっきりカラー」を選びます。この「すっきりカラー」が一番彩度が低いので、これに変更します。カメラ側の設定はこれだけです。
パソコンでの調整
撮影した後パソコンで調整を行います。 IXY DIGITAL 10には露出補正がついているのですが、メニュー画面を開いて操作しなければならないので、実用的ではありません。 私の場合、露出補正は行わず撮影をして、後でパソコンで明るさを調整することにしています。他に調整するのは、ホワイトバランスや彩度を少しいじるぐらいで最小限に留めています。
上の写真は逆光で撮影したため手前の白い花が暗く潰れてしまいました。そこでトーンカーブを用いて雰囲気を崩さないように少しだけ手前の花などの暗い箇所を明るくしました。
こちらの写真は順光で撮影した写真。 IXY DIGITAL 10での JPEG 撮って出しで、パソコンでの調整はおこなってません。なんとなく渋い色合いで気に入っています。
夕暮れの河原と鯉のぼり。逆光で撮影。暗いところで写真を撮るとよくあることですが、この写真は必要以上に露出がかかってしまい、白っぽくなってしまいました。そこでトーンカーブを用いて画面全体をマイナス側に補正しました。後はホワイトバランスをいじって画面に少しだけ赤みを入れました。
作例
シャープじゃないわけではないのだけどなんとなく優しい描写の写真が撮れます。撮って出しです。
夕暮れをオートで撮影すると露出オーバー気味の写真になってしまう傾向があるので、パソコンで調整します。私の場合は大抵 トーンカーブ でシャドウ部を暗くします。スマホの画面で見ると手前のシャドウ部が潰れてしまってます。パソコンの画面でならディティールがしっかり見えていたのですが、うまくいきませんね。（汗）
雲の多い空と海。 わりと明るいこういうシチュエーションでは露出がアンダーになるので、パソコンでプラス側に補正をしています。
同様の処理を施した写真。 彩度が高くないところが気に入ってます。
休憩中の猫さん。個人的には猫の写真は、目や髭などのディテールがしっかり写っている方が好みなのでこのカメラでは、物足りないかな。雰囲気は悪くないと思います。
公園のベンチ。 今回の設定でこのカメラは、全体的に彩度の低い描写になるのですが、緑は比較的彩度が高めに出る傾向があるようです。パソコンの画面だと気にならないのですが、スマホの画面で見ると鮮やかにみえます。
シャッタースピードを遅くして、走る電車をブラして撮りたかったのですが、とっさにそういうことをするのが難しいのはこのクラスのコンデジに共通のことです。
夕暮れの風景。 これも露出はオートで撮影してパソコン処理でマイナス補正をかけています。
IXY DIGITAL 10 まとめ
IXY DIGITAL 10は2007年3月発売のオールドコンデジ。700万画素のＣＣＤが生み出す画像は、なんとなくレトロな感じの写真です。オールドコンデジを入手して使ってみたのはこれが初めてなので、古いデジカメならみんなこういう写りをするものなのか、それともこのカメラ特有のものなのか分かりません。他のオールドコンデジはどうなのか気になるところです。 今後調べてみたいと思います。少なくともこのIXY DIGITAL 10はレトロな写りをすることがわかりました。
設定の変更と画像の調整
私個人の感想ですが、レトロな写りをするこのIXY DIGITAL 10は、カメラ側の設定の変更と撮影後のパソコンでの画像調整をした方がイメージ通りの仕上がりになると感じました。
カメラ側の設定は、先ほど説明した通り「くっきりカラー」から「すっきりカラー」に変更します。
パソコンでの調整は明るさがおもになります。現代のスマホでの撮影と比較するとオートでの明るさの調整機能が弱い気がします。それを補うため、そして自分のイメージに近づけるためにパソコンで明るさを調整するのです。必要に応じて、彩度やホワイトバランスも少しいじるといい感じになります。
IXY DIGITAL 10気に入った!
直線的でおしゃれなデザインと片手に収まるサイズ感、そしてレトロな描写。そんなIXY DIGITAL 10がとても気に入ってしまいました。そして約125ｇ（本体のみ）という軽さ。普段持ち歩くぶんにも全く負担になりません。ただ、まだ1回の外出で多くの枚数を撮影したことがないので、バッテリーがどのくらい持つものなのかが検証されていません。 もしかしたら予備のバッテリーを入手した方がいいかもしれないので、こちらも検討してみたいと思います。
しばらくはこのカメラでスナップ撮影をつづけてみようと考えています。写真がたまったり気づいたことが出てきたりしたら、また紹介させていただきたいと思います。
ではまた。