ついにと言うか、やっぱりというか、スマホ用の偏光フィルターのようなアイテムが発売になりました。
サンコーは「クリップ式スマホ&タブレット用偏光レンズ」を25日より販売開始した。価格は税込1,580円。同製品はスマートフォン/タブレットのカメラ(レンズ)部をはさみ、手軽に偏光レンズを用いた撮影ができるというもの。
サンコー、スマホ/タブレットに取り付けてクリアな写真を撮れる偏光レンズ
同製品の偏光レンズが反射光を弾き自然光のみを透過するため、被写体本来の色をそのままクリアに撮影できる。そのほか窓ガラスへの写り込みや水面の反射などを抑え、明暗のはっきりした写真が得られるという。画面を見ながらレンズを回して偏光度を調整する。取り付けはクリップ式なので、スマホ/タブレットのカメラ部をはさむようにして簡単に装着できる。
いつか出るのではないかと密かに期待していました。
まさにスマホ用の偏光フィルターです。
世の中がフィルムカメラからデジタルカメラに移行するとあまり偏光フィルターという言葉を聞かなくなったような気がします。
デジタル画像は撮影後パソコンにかなりいじることができるからでしょうか?
実は私、フィルムカメラの時代はかなり偏光フィルターを多用していました。
偏光フィルターを使う目的は青空をより青く撮りたかったからです。
偏光フィルターを使って晴天の空を撮影すると空の青がものすごく濃い青に写るのです。
それが気持ちよくて天気がいい日に風景を撮るときは偏光フィルターがマストアイテムとなっていました。
あと偏光フィルターを使うと草木の緑とても鮮やかに写るのです。
これも気持ちがよくて偏光フィルター中毒になってしまいました。
今のように写真を撮影後にパソコンで調整などできない時代で写真の仕上がりは撮影時にほぼ決まってしまうのでした。
鮮やかに美しい写真を当時好んでいた私にとって偏光フィルターは神フィルターだったのです。
ただし、偏光フィルターの効果はいつでも写真に十分に反映されるというわけではなく、撮影条件によってはあまり効果が現れないことも多々あります。
偏光フィルターの一番の欠点は露出倍数がプラス1~2かかってしまうということです。
偏光フィルターは色の濃いフィルターなので絞りなら1~2絞り開くか、シャッタースピードなら1~2段遅くなってしまいます。
ということで手ブレを防ぐために三脚の登場となるわけです。
一眼レフ、三脚、偏光フィルターを三位一体として撮影していました。
偏光フィルターのもつひとつの効果は水面やガラスの反射光をカットすることができるということです。
私はこの使い方はあまりしませんでしたが、ガラス越しに向こう側を撮りたいときなどに力を発揮します。
とにかく私にとって偏光フィルターはとても愛着のあるアイテムなのです。
それから十数年のときが過ぎて今スマホ用の偏光フィルターが登場しました。
これは試してみたいアイテムですね。